いとう
と考えている方は多いと思います。
が、実際はほとんどの人がミスをすると思いますし、時にはミスによって「自分はやっぱり無能だ…」と落ち込んでしまう事もあるかと思います。
- 自分が思っていたよりコミュニケーションができない
- 人生経験が少なすぎて、先回りして考えることができない
- 頑張りたいのに頑張れない
- 理解力がない
等、自分の力不足を嫌でも感じると思います。そんな自分に向き合い続けるのが、新卒の宿命かもしれません。
さて以下では、社会人2年目に突入した筆者が新卒時に感じた”無能感”とその対処法について語っています。
最初に:自分の”無能”はほぼ100%社内でバレます。
まず最初にお伝えしたいのが、そういった自分の弱さ、もとい”無能”を隠し通すのは不可能だという事です。
もちろん場合によってはスキルシートを盛る必要があったり、堂々とした姿勢を維持するために「弱さを隠す」という事が必要になる事はあるでしょう。
しかし、”無能”を隠す、つまり自分ができない事を認めず、雰囲気だけで「デキる感・なんとなくわかってる感」を醸し出すのは、百害あって一利なしです。
そもそも職場の社員とは、家族と同じ、あるいはそれより長い時間を一緒に過ごす事になりますし、そんな中で”無能”を隠し続ける事はほぼ不可能です。
ですので、自分の弱さは隠すよりオープンにしていった方が、自分にも周囲の人たちにも間違いなく好影響となります。
これらを踏まえ、今回お伝えしたいのは「”無能感”は隠し通さなくてOK。受け入れてもらおう」という事です。
「無能バレ」がなぜ怖いと感じてしまうか
ほぼ全ての人は、「無能バレするのは怖い」と思っているかと思います。
考えられる理由を挙げてみましょう。
1.「面接の時と期待外れだなぁ…」と思われたくないから
就活の面接って、けっこうしっかりと対策していきますよね。
面接官はそんな自分を認めて、採用してくれたワケです。
にもかかわらず、期待通りの働きができていないと感じるのは申し訳ない気分になります。
- 自分は期待を裏切ったのではないか
- アメリカなら解雇されているだろう
と、罪悪感がこみ上げてくる人もいるかもしれません。(何を隠そう筆者もそうだからです。)
2.仕事が楽しくなくなるから
- あなたがいたからこそ、この仕事は成功した
- すごいね!
などと、絶えず賞賛を受けながら仕事をするのは、さぞかし楽しいはずです。それが自信となり、新しい仕事にも意欲的になります。
逆に
いとう
と感じてしまうと弱気になって、仕事も思うように捗らなくなるかもしれません。
そんな状態では「仕事を楽しむ」というのは中々難しくなってしまいます。
3.自分が会社に居づらくなるから
自分が無能だと感じると、
- 自分は必要とされていないのではないか
- 自分の代わりに誰か他の人を雇った方がいいのではないか
などと考えてしまい、会社に居づらくなってしまいます。
こんな事を考えながら仕事はしたくないですよね。ところがひとたび”無能感”に苛まれると、こんな思考回路になってしまう危険性すらあるのです。
「自分が無能だと分かってしまった。どうする…?」対策5選
ここでは5つの対策を紹介しておりますが、根底はこの記事の本筋通り「無能さを受け入れてもらう」という発想です。
1.「自分は〇〇が苦手かもしれません」と相談する
困ったら素直に相談です。
とはいえ、これは自分も葛藤がありました。
「社会人で給料をもらっているにも関わらず、こんな無責任な事を言っていいのか」と。
ただ、「〇〇が苦手です」と相談することで仕事の割り振りが見直される事もあるでしょうし、より自分に向いている仕事を任されるキッカケにもなります。
または、苦手な事に対して先輩社員からアドバイスをもらえたりと、いずれにしても相談することで状況が好転する可能性が高いのです。
ただ、「〇〇が苦手です」と相談する際には条件があります。それは「できない、分からない理由を明確にする」という事です。
「この●●の~~という箇所がどうしても理解できないのと、これまでそういった経験がなかったので、〇〇に苦手意識があります。」等、出来る限り具体的に相談をするよう心がけましょう。
逆に具体的な説明もせず「俺ちょっとこういうの苦手なんすよw」などと言うと、取り合って貰えませんので注意です。
2.特定分野において社内で一番の専門性を持てるように努力する
いとう
という、自分にしかできないというポジションを作ることです。
「いや、それが出来たら”無能感”なんてねーよ!」って話ですが、そもそも”無能感”は「自分に向いていない事をしている」から感じているという可能性もあります。
そのため社内で「これなら自分が出来そうだ」というものを何でも良いので見つけ出し、取り組んでみる事をオススメします。
もしそこで成果を挙げようものなら、今後その領域は「自分にしかできない事」として確立されたも同然なのです。
参考までに、例えばExcelやGoogleスプレッドシートの事務作業を自動化できるプログラミング言語「VBA」や「GAS」などのスキルを身に着けると、どんな企業でも歓迎されるためオススメです。
【おすすめ言語はVBA】プログラミング初心者がHTMLから勉強してはいけない理由
3.自分の弱さを全て書き出す→1つずつ潰していく
自分がなぜ自分の事を無能だと感じるか、理由をメモでもExcelでもいいので箇条書きで書き出しましょう。
書き出したら、それを一つずつ潰していくために何ができるか考え、それを追記していきます。
例えば下記のような具合です。
- 会話スキルがない→人と会って話す習慣を付けたり、読書で語彙力を鍛える事で解決
- 資格を一つも持っていない→必要な資格について調べ、勉強し、受験し、合格する事で解決
- 経験不足→まずは社内で信頼を勝ち取るために言われた事をきちんとこなし、実践の場を与えてもらう事で解決
- 太っている→カロリー制限と運動をして体重を落とすことで解決
このように、原因と対策をなるべく因数分解していくのがオススメです。
そもそも「無能だと感じる」「自信がない」状態は何か一つの事が原因ではなく、たくさんの要因が積み重なり絡み合い、まるで体脂肪のように蓄積したような状態だと思います。
ですのでまずは、「どんな要素が自分の事を”無能”だと認識させているのだろう」と認知する事が重要です。
これは今回の趣旨である「無能を受け入れてもらう」に若干矛盾しますが、とはいえ何の努力もせず「自分これ出来ないんで無理っすw」と言っていても仕事になりません。
まぁ人間なのでどうしても解決できない事はあると思いますが、自分の努力で出来ることがあったらまず解決のために頑張るようにすると、周囲からの理解は得られやすいでしょう。
4.小さな目標を決める
新卒社員にできることは限られています。
また、求められるスキルも簡単なものです。
率直に言って、自分も含め「給料分の付加価値を生んでいる新卒」は少数派なのではないでしょうか。
まだスキルが不十分な新卒は「大きな仕事をし、成果を挙げた!」という、デカい達成感を得られる段階ではありません。
だからこそ、小さな目標を設定してクリアしていく事が重要だと感じます。
仕事でもいいですし、資格でも良いですし、副業でも良いですし、趣味でも良いと思います。「小さな目標」を設定しクリアする事を繰り返し、自分の「総合値」を上げていくのが大事なのかなと思います。
自分は新卒半年間で5個の資格を取りました(簡単な資格です)が、それは仕事のスキルを付けるための「小さな目標」の一つでした。
5.転職する
まず注意しなければならないのは、転職したとしても自分の本質が変わるワケではないという事です。
つまり、「転職がすべての解決策とはなり得ない」という事です。
とは言っても、環境が人に与える影響が大きいのも事実です。また、仕事であれば業種によって「何が重視されるか」は大きく異なってきます。
極端な例ですが、ファッションに疎いし興味もない引きこもりコミュ障(要は筆者みたいな人)がアパレル業界で働こうとしても、出発点が低すぎますし評価されづらいでしょう。これは「アパレル業界」という”環境”と、当人の適正にあまりにも乖離があるためです。
このような場合は、筆者みたいな人はもっと別のフィールドで戦うことを選ぶべきですよね。つまり転職すべきだと言えるのです。
”無能感”を受け入れてもらう上での注意点
さて、「”無能さ”は受け入れてもらおう!」という主張がこの記事の本筋ですが、注意点もあります。
それは、
- 改善のための努力はする
- 自分なりの得意分野で貢献する
という事です。
改善のための努力はする
「俺これ出来ないからさ、ヨロシクゥ!」となってしまうと、それはなにも生産的ではありません。
また、一向に改善しようとしている様子が見えないと、周囲から反感を買ってしまう場合さえあるでしょう。
逆に改善のために頑張っていれば、周囲も一定の理解はしてくれるはずです。
自分なりの得意分野で貢献する
これは前述の通りです。
とにかく「”無能”なりに頑張っている/頑張ろうとしている」という事がメッセージとして周囲に伝われば、自分の無能さを受け入れてくれる人も増えるでしょう。
その結果「自分にしかできない事」が確立されれば、それほど良い事は無いでしょう。
まとめ
- 自分の”無能感”は隠し通せないので、受け入れてもらおう
- 無能だと気付かれた(あるいは自分で気づいた)ら、改善しつつ別分野で強みを作ろう
- 「”無能感”」を受け入れてもらおうとしすぎて、何でも「出来ない」と言わないようにしよう
- 弱いところは隠さず受け入れてもらった上で、自分の適正が最大限発揮されるよう模索するのがオススメ
隙自語
筆者も新卒で入社した時(1年前)は、社内でも割と知識や実践経験がある方だと思い込んでいました。
しかしその後、自分より経験もスキルも上の人がどんどん入社してきて「あれ、大したことないな自分」と思うようになりました。
それでも筆者は自分のことを「知識はある方だろう」と信じて疑わなかったため、そのまま仕事していました。
それでいざ仕事を任せられた瞬間、まったくできない自分に驚きさえ感じ、あぁ、自分は虎になる一歩手前だったかと思い知らされました。
ここでやっと「自分は無能だ」と自覚したのです。
今思えば「自分が無能だと思われたくない」「俺はできるハズなんだ!」というしょうもない思考にとらわれ、きっといくつかの成長機会を失っていたんだろうなぁと感じます。
…とまあこんな感じで、今回は筆者が新卒の時から今現在に至るまで抱えている”無能感”についてのお話でした。
「弱いところは隠さず受け入れてもらった上で、自分の適正が最大限発揮されるよう努力する」というのは理想ですよね。筆者もこういった姿を目指したいなと思いつつ、同時に新卒の皆様の参考にもなればうれしいです。。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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