こんにちは、いとうです。
情報セキュリティマネジメント試験(SG)を受けてきたので、今回は所感や注意点などをお伝えしていきたいと思います。
ちなみに「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」は国家資格であり、「基本情報技術者試験」と並ぶレベル2区分の試験に位置付けられています。
- 情報セキュリティマネジメント試験を受けてみたい
- 資格取得して就活、進学、社内で評価されたい
- 情報セキュリティに関する知識を付けておきたい
- 就職、転職に活かしたい
こういった方はぜひチェックしてみて下さい。
情報セキュリティマネジメント試験の概要
※2021年8月時点の情報です
試験概要 |
IPAサイトより引用 |
---|---|
問題数 |
・午前→50問 |
解答形式 | CBT方式(多肢選択式) |
試験時間 | ・午前→90分 ・午後→90分 |
試験日程 | 上期・下期に実施。 期間内に好きな日程を自分で選び、受験することができます(詳細はIPAサイトでどうぞ) |
申込時期 |
試験の1~2か月前から申し込み開始となります。 |
申込方法 |
「プロメトリック」というサイトから申し込む必要があります。 |
合格基準 |
・午前→60点/100点以上 |
受験料 | 7,500円(2021年秋より、受験料が5,700円から値上がりとなりました。) |
累計受験者数 | 129,117名(令和元年度時点) |
合格率 | だいたい50%前後 |
学習時間の目安 |
・未経験者→200~350時間 |
難易度 | 普通 |
合否結果 | 試験後しばらく経つとメールでスコアレポートが送られてくるので、そこで得点を確認できます。 |
持ち物 |
1.写真付きの本人確 ※筆記用具、メモ用紙は会場で用意してくれます。 |
基本的な情報は以上になります。
難易度はぶっちゃけどうなの?合格率をチェック
情報セキュリティマネジメント試験の合格率を下記の表にまとめました。
年度・会期 | 合格率 |
平成28年 春 | 88.0% |
平成28年 秋 | 70.3% |
平成29年 春 | 66.4% |
平成29年 秋 | 50.4% |
平成30年 春 | 53.7% |
平成30年 秋 | 46.3% |
平成31年 春 | 51.9% |
令和元年 秋 | 47.0% |
初回試験が脅威の合格率ですが、一説によるとこれは他の高度資格を所有しているめっちゃ強い人たちが数多く受験した結果、合格率がインフレしたためだと言われています。
これを受けてさすがに難易度調整が入ったのか、平成29年秋あたりから合格率50%前後で推移してきています。それでも、例えば同じレベル2の「基本情報技術者試験」の合格率(だいたい20~30%)と比較すると、まだ易しいと言えますね。
情報セキュリティマネジメント試験の勉強方法について
結論から言うと、参考書と「過去問道場」というサイトで過去問に取り組めば、合格にグッと近づくかと思います。
「過去問道場」とは?
「過去問道場」を簡単に説明すると、無料で過去問と予想問題を解きまくれるサイトです。もちろん解説付きです。
いとう
と思うかもしれませんが、過去の試験問題は試験を主催するIPAが無料公開してくれています。
その問題を手軽に解けるようにしてくれているサイトが、「過去問道場」というワケなのです。
本番もCBT(PC画面で問題を解くスタイル)ですし、サイトで問題を解く事に慣れる事もでき、一石二鳥ですね。
正直「過去問道場」を利用すれば、市販の過去問テキストは不要だと思っています。
そんな「過去問道場」へは下記から飛べるので是非!
参考書はどれでもOKです
参考書はぶっちゃけどれも同じようなものですので、何でもいいと思います。
とはいえ、特に実務経験がない人はテキストを利用して体系的に勉強しないと合格は難しいと思われるので、自分に合ったテキストを選ぶようにしましょう。
ちなみに筆者はこちらの参考書を購入しました。(みなさんは最新のものを選んで購入して下さい。)
上記のようなテキストを1、2回読んで「過去問道場」を解いて、またテキストを読んで…の繰り返しで対策していくと、かなり定着するんじゃないかなと思います。
午前試験・午後試験の勉強方法
情報セキュリティマネジメント試験は午前試験と午後試験に分かれており、以下のような特徴があります。
- 午前試験→多肢選択式(「〇〇とは何か。以下から選びなさい」といったもの)
- 午後試験→多肢選択式。おもに組織における情報セキュリティの施策事例を長文で紹介され、解決策などを考える長文問題。
- 午前と午後は1日で受ける必要はなし。それぞれ別日にして受けるのもOK
- 午後試験を先に受験し、午前試験を後に受験するのもOK
午前試験と午後試験に共通して言えるのは、「しっかりテキストを読み、過去問を解くべし」ということです。
特に午後問題は、限られた時間の中で文章を適切に読み取る力も要求されます。
問題の雰囲気に慣れていないと厳しいと思われるので、過去問等で充分に練習しておく事をオススメします。(ちなみに午後試験の過去問題も「過去問道場」で無料で解くことができます)
YouTubeやサイト等も活用しましょう
YouTube等にもコンテンツがあるので、学習がはかどります。
特に初学者や文系出身の人にとっては、例えばネットワークなどの話になると中々イメージが湧かないと思うのですが、YouTubeでは視覚的に解説してくれる動画が多数あるので利用することをオススメします。
情報セキュリティマネジメント試験の勉強時間の目安や平均について
合格に必要な勉強時間の目安は一概には言えませんが、個人的な感覚や他サイト様の情報等をもとに考えると、「IT初心者の場合は200時間程度」というのが一般的な目安になるかと思います。
参考までに「情報セキュリティマネジメント試験 勉強時間」で検索して出てきた各サイト様の情報も貼っておきます。
- サイトA→350時間(3か月)
- サイトB→200時間
- サイトC→30~50時間程度
- サイトD→1週間(←実務経験アリの人)
ちなみに筆者はITパスポートの次のステップとして当試験を受験しましたが、だいたい学習時間は100時間くらいだったと思います。
情報セキュリティマネジメント試験は就活や転職に有利?
有利になるかどうかはそれぞれの企業の評価基準によるので一概には言えませんが、少なくとも以下の事は言えるかと思います。
- 新卒就活ではそこそこ有利になる可能性が高い
- 事務職などの職種でも評価される事がある
- 未経験からプログラマーやエンジニアに転職したいのであれば、少し物足りないかも
- 基本的にITパスポートよりは評価される。
情報セキュリティマネジメント試験は、難易度の区分こそ「基本情報技術者試験」と同じですが、後者の対象が「情報処理技術者」であるのに対し、前者は「ITを活用する者」とあります。
つまり情報セキュリティマネジメント試験は、基本情報よりかターゲットが広い試験であるという事が言えるかと思います。
ただ、それゆえにこの試験だけでプログラマやエンジニアに転職するのは少々困難かと思われます。一般的には基本情報技術者試験が一つの最低基準になると言われています。(それかよっぽどのスキルがあるか)
とはいえ、先ほどもお伝えしましたが、試験の対象者が広いぶん幅広い業種で評価される可能性がある、というのは情報セキュリティマネジメント試験の魅力だと言えます。
余談:「ミイダス」でエンジニアのオファーが届くようになる
「ミイダス 」という、自分のスキルや経験に応じて市場価値を年収で表してくれたり、実際に企業からオファーが届いたりする無料サービス(アプリ)があるのですが、保有資格で「情報セキュリティマネジメント試験」をプロフィールに追加してから、エンジニアのオファーが割と来るようになりました。
社内SEだったりが多いですね。
こういうのがあると「あぁ、この資格って一定の需要はあるんだな」と感じて、ちょっと嬉しくなったりしますね。
(ちなみにITパスポートだと、ミイダス上の資格の選択肢にすらありませんでした)
こんな具合で今の自分を客観視できて、なおかつ「もっと市場価値を上げたい!」というモチベーションにもなるので「ミイダス 」はけっこうオススメです。
気になった方は以下からどうぞ。
最後に:情報セキュリティマネジメント試験はしっかり対策すれば受かる
という事で今回は、情報セキュリティマネジメント試験の概要についてお伝えしました。
クラウドサービスやテレワークスタイルの普及に伴って、情報セキュリティに対する世間的な関心は日々増すばかりです。
また、(賛否はさておき)国も「デジタル人材を5年で175万人育てたい!」と言っている時代ですので、情報セキュリティマネジメント試験に限らずIT系国家資格の需要は今後高まっていくでしょう。
自民、デジタル人材の育成提言 - 5年で175万人https://t.co/y2Nl36HobC
— 共同通信公式 (@kyodo_official) May 21, 2021
このような時代背景もあるので、もしかしたら今後「情報セキュリティマネジメント試験」の難易度が上がる可能性もゼロでは無いと思います。
ですので、合格率がそこまで下落していない今のうちに当試験を取得してしまおう!というのも一つの戦略だと思います。イヤラシイ話ですが。
もし当試験にご興味がある場合は、ぜひ検討してみて下さい。
ということで今回は以上になります。
ありがとうございました~
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