こんにちは、とまです。
僕は現在、公立大学に通っている大学生ですが、受験勉強は苦労しました。中々成績がUPしなかったり、本番直前のラスト模試で過去最低点をマークしたり…。
しかし結果的に、なんとか目標だった国公立大学合格にたどり着く事ができました。
まぁ同じ大学の前期・中期・後期日程を全て受験するという、大変長い戦いを強いられましたが(笑)
そこで今回は、僕の体験談に過ぎませんが、どういったアプローチで合格に至ったかをお伝えしたいと思います。
参考になる部分があれば嬉しく思います。
最初に:僕のスペック
まず最初に、僕がどのくらいのレベルで、どのくらいの大学を志望していたか等についてお伝えします。
最初に言っておきますが、ビックリするくらい普通です。(笑)
- 高校→田舎の県立高校(偏差値55くらい)
- 定期テストの校内順位→ほぼ真ん中くらい
- 志望大学→田舎の公立大学(偏差値55~57.5【河合塾のデータ参考】)
- 高校2年生での判定→C判定
- 高校3年生の12月時点での判定→A判定
- センター試験の目標点数→72%程度
こんな感じ。
(そういえばセンター試験て廃止されるんでしたっけ…。)
本当に普通です。(笑)
受験勉強をする上で、僕が伝えたいこと
大雑把に分けると、以下のようなことです。
- 受験は「イメージトレーニング」だ!!
- 大幅に成績が下がったのは、実力以外の問題。
- 結果だけにこだわりすぎない。
- 模試・過去問を解きまくって、勉強+イメトレを!
- 国公立志願者でも私大を受験する大きなメリット
- 諦めんな!出来るぞ!!
僕は受験本番直前の模擬試験で、過去最低の点数を叩き出しました。
その時、どうしていいかわからなくなったんですよね。
いとう
みたいな。
誰しもそういう時はあると思います。
そういった時に役に立てたら嬉しいです!
僕の受験勉強の履歴:センター試験まで
ここからは、筆者の高校3年生の夏~国公立大学 後期日程までの勉強の流れを、反省や改善点などと一緒にまとめています。
よかったら参考にしてください。
一気に受験モードになる高校3年の夏
高3の夏くらいになると、部活も引退する人が増え、受験勉強の機運が高まっていきます。
僕もその流れに乗って勉強した結果、夏休み終盤の模擬試験ではC判定からB判定まで成績を伸ばせました。
冬、ついに得点率70%とA判定をゲットし調子に乗る
僕は当時、
- 学校で受ける模擬試験
- 塾などで開催されている模擬試験
この2つを受けていました。
そして12月を迎えた時、ついに学校の模試でA判定を獲得しました。
得点率はおよそ70%。
さらに、個人的に解いた過去問でも得点率70%超えを連発。
しかし、ここで調子に乗ったというか…。
勉強に対する危機感が薄れてしまいました。
いとう
今思えばいい修行だったのですがね…。
受験本番の直前模試。過去最低の得点率57%
万全な状態だと思い込んで受けた、塾開催のラスト模擬試験。
しかし変な緊張からか、英語の長文を読んでも、評論文を読んでも、
内容が頭に入ってこない…。
ゲシュタルト崩壊気味でした。
結果は、得点率57%でした。
これは本番3週間前の事でした。
おそらく、直前に初のA判定を取った事で
いとう
という、数字だけを求めてしまった事によるプレッシャーでした。
完全に雑念に負けました。
試験は本当は単純です。
目の前の問題を、今持っている力で全力で解きにいくという姿勢だけでよくて、それ以上を求める必要は無いのです。
にも関わらず変な意識だけがはたらいてしまい、事故ってしまったのです。
本番直前の5日間、勉強をサボる(笑)
いとう
当時の僕は本気でそう思い、5日間ほど勉強をサボり、ゲームしてました。(笑)センター試験の3週間前くらいだったと記憶しています。
そして、家から通える私立大学(いわゆるFランク大学)の資料請求をし、親にも「俺には勉強のセンスが無いと分かったから、ココにするわ」と事情を説明しました。
しかしやっぱり、ずっと志望していた大学を目指したいという気持ちも捨てきれていませんでした。
カレンダーを見ると、試験まで残り2~3週間。
いとう
こんな思いから、僕は再び勉強を始めました。
とはいえ試験直前。暗記できる事はもう限られているので、とにかく過去問などを解いて問題の形式自体に慣れるようにしました。
要はイメトレです。
今考えると、これが合格に活きたなぁと本当に感じています。
年明け。イメトレ効果で得点率70%に
ダークな気分で迎えたお正月に、「河合塾 センターパック」なるものを個人的に受験しました。
- いつも通りやるかぁ。
- 与えられた問題を解くだけだぞ!
こんな事を意識しながら受験。
ここで70.3%を得点しました。
いや待て、マグレかもしれない。
そう思ったので、さらにその1週間後、センターの過去問模試を個人で開催。本番前に良いイメージを掴んでおきたい、という目的がありました。
結果、過去最高の81%の得点をしました。
ここで、「得点率57%で終わった模試は単なる事故で、だいたい7割くらいは取れる力はあるんじゃないか?」と、自信を取り戻すことができました。
ついにセンター試験本番。得点率76%
夢にまで見た試験本番といえども、感覚としては模擬試験と同じでした。(笑)
あれほど模擬試験を受け続けてきた後なので、むしろ模試以外のイメージになる方が難しいんでしょうね。これは大事な感覚だと思います。
そして、センター試験本番の結果は、76%得点でした。
第一志望はA判定となり、次なる戦いの場、二次試験へ挑んでゆきます。
まぁ二次試験でもやらすんですけどね(ネタバレ)
僕の受験勉強の履歴:二次試験・私立受験
私立大学の受験(滑り止め)
センター試験が終わったらする事とは?
そう、
- 自己採点
- 大学の倍率確認
- 国公立の願書作成
- 私立大のセンター利用試験の手続き
等々、イロイロあると思いますが、
私立大学の受験
これをする方が多いでしょう。
- いわゆる、「滑り止め」確保
- 国公立受験の練習
- ワンチャン合格狙い
こういった目的で、私立の受験をする方も多いことでしょう。
しかし、ここで注意してほしい事があります。受験する私大の選び方です。
「滑り止め」の理想的な受験方法
「滑り止め」として私立大学を受験する場合、以下のようなレベルの大学を受けていくのが理想とされています。
- 自分のレベルより少し上の私大→国公立受験に向けたイメトレ。また、ワンチャン有名校に合格できるかも。
- 自分の身の丈くらいの私大→確実にとっておきたいですね。
- 安心して合格できそうな私大→いわゆる保険です。安心感を得るためです。
しかし僕は受験料をケチって、②の私立大学を1校しか受験しませんでした。
これが予想以上に響いてしまい、
- ”受験慣れ”が出来なかった。
- 国公立受験の本番、緊張でやられた。
- モチベーションを保つのが難しかった。
こういったデメリットが起きてしまいました…。ですので、「勝負勘を保つ」という意味でも、私大は比較的多めに受験するくらいがちょうど良いと思います。
もちろん受験料などがあるので無理に受験する必要はありませんが、可能であれば受けておくと良いかと思います。
まさかの不合格。A判定の国公立二次試験・前期日程
そんなこんなで、僕の本命である国公立大学の前期試験の日が来ました。
僕が受けた大学の二次試験は筆記試験でしたので、センター試験のようなマークテスト方式ではありませんでした。
筆記試験に不慣れな上に、私立大学もまともに受験していなかった僕は場の空気に飲まれ、ろくな手応えも掴めずトボトボ帰宅しました。
いとう
結果はもちろん不合格でした。
これで、戦いは国公立中期・後期日程までもつれ込むことが決定しました。
中期・後期日程にダブル合格
結論から言うと、中期・後期日程は両方合格しました。自慢ではありませんが、かなりアッサリと合格できました。
すでに前期試験を経験していたため、会場や試験のイメージができていたからでしょう。頭の中も冷静で、落ち着いて試験に臨むことができました。
こういった意味でも、やはり私立大学の受験などで予行演習は必要でしょう。多少のお金は掛かってもしょうがないと思います。
いとう
最後までああ
で、最終的に筆者の進路が決まったのは、高校の卒業式後でした。いや、卒業式後も受験してました。
最後の最後までもつれ込んで、失敗して、改善して、結果的になんとか合格を勝ち取れた、という感じでした。
結局、最後まで粘ったモン勝ちです。最後まで頑張れる人はそうそう居ませんから、粘るだけで実質的に競争率は下がります。
筆者の高校も、国公立の後期日程まで粘っている生徒はごく少数でした。さらに、実際に国公立後期日程に受験しに行くと、かなーり空席が目立つんですよね。
最後まで粘りきれば、全然チャンスありです。粘りましょう。
まとめ
僕が言いたかった、
- 受験は「イメージトレーニング」だ!!
- 大幅に成績が下がるのは、メンタルの問題も考えられる。
- 結果だけにこだわりすぎない。与えられた問題を解くだけ。
- 模試・過去問を解きまくって、勉強+イメトレを!
- 国公立志願者でも私大を受験する大きなメリット
- 諦めんな!出来るぞ!!
この意味を少しでも汲み取って頂けたら嬉しく思います。
そして最後にもう1つ。
受験で人生の全てが変わるワケではありません。(良くも悪くも)
もちろん、受験勉強を頑張ることは非常に意味があり、重要だと思います。若い時から数学や古典、歴史に至るまで、実に多様な考え方や物事に触れることができる、貴重な体験です。
しかし、”偏差値”や”大学ランキング”などといったものは「18歳までの価値」でしかなく、しょせんは「ひとつの評価指標」に過ぎない、ということです。
先日、茂木健一郎さんも下記のようなツイートをされていました↓(連投だったので、続きは記事の最後に置いておきます。気になった方は下記へどうぞ。)
日本の「風土病」とも言える偏差値。どこかの高校とか大学に行く用事があって、検索するとまっさきに検索キーワードとして「学校名 偏差値」と出る社会はまさに異常で、もういい加減そういう日本を変えた方がいいと思う。偏差値は人の評価として不適切なだけでなく、さまざまな弊害をもたらしている。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 4, 2019
日本の「風土病」とも言える偏差値。どこかの高校とか大学に行く用事があって、検索するとまっさきに検索キーワードとして「学校名 偏差値」と出る社会はまさに異常で、もういい加減そういう日本を変えた方がいいと思う。偏差値は人の評価として不適切なだけでなく、さまざまな弊害をもたらしている。
ですので、受験勉強のその先に、何をやりたいのか。どういった事に課題意識を覚えるのか。その方が何倍も重要だと、個人的に思っています。
高学歴でも、ニートになってしまう人だっていますしね。
ですので、あまり受験だけが全てと思い込まず、自分の可能性を限定せず、多様に、広域に学んでほしいなと思っています。
(上から目線ですみません…しかし、僕が仮に高校生をもう一度やり直すなら、受験に全振りはおそらくしません。)
こういった事も踏まえ、ぜひ後悔なきよう、受験に挑んでほしいなと思います。
では、僕からは以上です。
最後の最後に:茂木健一郎さんのツイートの続き
日本の「風土病」とも言える偏差値。どこかの高校とか大学に行く用事があって、検索するとまっさきに検索キーワードとして「学校名 偏差値」と出る社会はまさに異常で、もういい加減そういう日本を変えた方がいいと思う。偏差値は人の評価として不適切なだけでなく、さまざまな弊害をもたらしている。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 4, 2019
偏差値の弊害の最大のものは、子どもたちの心にいわれのない劣等感を植え付けるということだ。小学校4年生くらいから始まる日本的受験戦争、塾通いは子どもたちの脳時間の無駄なのでいい加減やめたほうがいいが、その中で、あいつは偏差値いくつだ、ぼくはいくつだと洗脳されてその結果劣等感を持つ。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 4, 2019
ほんとうは、人工知能の時代にチマチマ小問積み上げの小さく前にならえペーパーテストなんてコモディティ化して無意味なのに、何しろ塾が偏差値だなんだと洗脳するから、かわいそうに子どもたちはああ、私は偏差値いくつの人間なんだと、陳腐な劣等感を植え付けられてしまう。なんと罪深いことだろう。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 4, 2019
ほんとうは人間の能力は多様で、種目とか課題は100も1000も10000もある。それが、ペーパーテストの点数という愚かな大人たちが勝手に決めたくだらない指標で偏差値を計算されてそれが子どもたちの心に劣等感を植え付ける。その結果自分の個性を追究するというのびのびとした心が失われる。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 4, 2019
逆もある。偏差値がたまたま高い子どもたちは、ほんとうはペーパーテストのチマチマ小問積み上げが得意なだけなのに私は才能があるんだ、非凡なんだと無意味な優越感を持つ。中高一貫校から東大に行ったような人の中にほんとうは凡庸なのに自分のことを賢いと勘違いしている人をかなりの確率で見出す。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 4, 2019
結局、世界がポストAI、破壊的イノベーション、個性的な創造の方向に動いている時代に、日本は相変わらずチマチマした偏差値という無意味な指標を大人たちが振りかざし、一方では劣等感を植え付け、一方では根拠なき優越感を与える。こんなに罪深くて無意味なことがあるだろうか。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 4, 2019
資源のない日本にとって、唯一の資源は日本人の脳である。妖怪偏差値をそろそろ退治して、自由で多様な世界に移行しないと、機会費用は莫大なものになる。まずは、偏差値を振りかざして子どもたちを抑圧しているバカな大人たちが、自分たちを恥じて大いに反省すべきだろう。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 4, 2019
Fランク大学では1/2+1/3もできないなどと揶揄する人た… https://t.co/yH6QrhWXOP
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 3, 2019
高校相当の年齢になっても分数の計算は1/2+1/3をやっているけれども、その代わり、例えばGarage Bandのようなソフトを使ってregionとかloopを駆使して音楽をつくるのは天才という人がいて全く構わない。そもそも科目数が少なすぎるのであって、脳の多様性を考えると科目は100も1000もある。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 3, 2019
小学校、中学校を経て、大学生になっても、1/2+1/3の計算ができない方がいらしたとして、まずその能力の欠如は、別の能力の発達と相補的な可能性がある。脳の個性は長所と欠点が表裏一体で、dyslexiaを始めとして多くの事例で一貫している。分数の計算ができない分、すごいことができる人はいる。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 3, 2019
ハーバードはFランク大学です https://t.co/SUBpPm6Yif
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 2, 2019
はっきり言いたいことがあって、ハーバード大学は「Fランク大学」なのである。つまり、日本流の「ペーパーテストの点数」に基づく「偏差値」という意味だったら、誰だって入る可能性がある。もちろん卓越したところがないといけないし、その競争は激しいけれども、その基準の鍵は個別性、非典型性だ。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 2, 2019
以上。
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