先日「ウェブ解析士」という資格を取ってきました。
こちらの記事では、
- ウェブ解析士の難易度
- 勉強方法
- 勉強時間の目安
- webアナリスト検定との違い
といった点を、筆者のリサーチや経験をもとにお伝えしていこうと思います。
最初に言っておきますとこの「ウェブ解析士」は、数あるwebマーケティング系の資格の中でもイチオシです。
筆者はここまでで「GAIQ」、「ネットマーケティング検定」、「Webアナリスト検定」といった資格を取得してきましたが、おそらく一番体系的にwebマーケティングを学べるのがこの「ウェブ解析士」だと思います。
ちなみに「ウェブ解析士」は「Web解析士」ではありませんよ!
ご検討ありがとうございます!
正式名称は「ウェブ解析士」と書きますので、この機会に覚えていただけたら幸いです😌— ウェブ解析士協会 WACA【公式】 (@wacajp) August 3, 2020
ウェブ解析士試験の概要。気になる試験日程や難易度は?
ウェブ解析士の試験概要をザっと書き出してみます。
試験目的 | ウェブ解析・ウェブマーケティングの知識を習得 |
---|---|
問題数 | 60問 |
解答形式 | CBT(PCで4択) |
試験時間 | 60分 |
試験日程 | 随時申し込み可能 |
申込について | 公式サイトから申し込み可能です |
合格基準 | 非公開(筆者は得点率72%で合格できました。) |
受験料 |
|
累計受験者数 | 27,947人(2018年3月末時点) |
合格率 | 近年は50%台後半、全期間だと70%ほど |
学習時間の目安 |
|
難易度 | やや易しい(Webアナリスト検定、ネットマーケティング検定よりやや高い) |
合否結果 | 試験直後、すぐ分かる(試験終了後、合否と得点が表示されます) |
持ち物 | 電卓・計算用紙・(必要なら)テキストやノートなど |
試験会場 | オンライン(在宅試験) |
備考 | 試験合格後、2週間以内に課題レポートを提出する必要あり(1時間もあれば終わるカンタンなものです) ※レポート提出をしないと不合格になるので注意 |
試験に関して特筆すべき点は、テキストや自作ノートが持ち込み可能という点です。
ただ、試験時間60分に対して問題数60問ですので、テキストをゆっくり確認する時間はハッキリ言ってありません。
また、計算問題も出題されるため単純に1問1分と考えていると時間が足らなくなる恐れがあります。その点は注意が必要です。
さらに注意点としては、試験合格をしてもその2週間以内に課題レポートを提出する必要があるという点です。
まぁレポートは難しくないですし、Googleアナリティクスを実際に見ながら空欄を埋めていく形式ですので、ゆっくりマイペースにやれば大丈夫です。
ここまでで「ウェブ解析士」試験が気になった方は公式サイトへどうぞ
ウェブ解析士試験の難易度はどれくらい?
初学者でも40~50時間くらいの勉強で受かるレベルと言われているため、そこまで難しくはありません。
ただ、マーケティング(経営・戦略)の知識と、ある程度のWeb知識が求められるため、テキストをまんべんなく勉強していないと厳しいかと思います。専門用語もサラッと出てきたりするので、ナメたらダメです。
また、実際にGoogleアナリティクス等を操作した事がない方はイメージが湧きづらいかも…といった点も、個人的に気になりました。
まぁとは言え、テキストが非常に詳細で分かりやすいので、勉強する上で支障はないと思います。
心配する必要はありません。
課題レポートの難易度は?具体的に
先ほども少し触れましたが、ウェブ解析士の試験後、2週間以内に課題レポートを提出する必要があります。
試験に合格したら試験担当者からGoogleアナリティクスの権限と記入シート(Excel)が与えられるので、アナリティクスを見ながらシートを満たしていくといった流れです。
この課題レポートの難易度も易しく、Googleアナリティクス画面を操作し、アクセス情報を出し、csvでDLするなりしてシートにコピペするだけで終わります。あとはそれと合わせて解析結果の考察等のコメントを記入して完了です。
(※レポート作成は簡単ではありますが、実際の解析レポートを作成する練習にはうってつけだと思います。)
ウェブ解析士の試験に必要な勉強時間の目安は?
公式サイトのページでは、
- (ウェブ業界経験者)1か月~1か月半(学習時間:15〜25時間)
- (ウェブ業界未経験者)2か月~3か月(学習時間:25~40時間)
とあります。
そのほかのサイト等を拝見しても、だいたい40~50時間くらいが目安になるという印象です。
ウェブ解析士の勉強方法/テキストや問題集について
公式テキストと公式問題集があるので、基本的にそれを読み込むだけでOKです。
公式テキストはなぜかAmazonで高額となっていたため、筆者は公式サイトのページから購入しました。
ちなみに公式問題集のほうはAmazonから定価で購入できます。
公式問題集は実際に試験本番で出題される問題の雰囲気にかなり似ているので、ぜひ一通り解いてから挑むことをオススメします。
ウェブ解析士の受験メリット
- webマーケティングの基礎をだいたい押さえられる
- 「ウェブ解析士協会」のGA設定をパクれる
- アクセス解析レポートの作成方法もパクれる
(インハウスのwebマーケティング担当者には特にオススメです)
1.webマーケティングの基礎をだいたい押さえられる
ウェブ解析士の試験では、webマーケティングを実践する上で必要となる知識をバランス良く網羅的に勉強できます。
他のwebマーケティング系の資格だと、ある特定の分野にだけ特化しすぎていたり、逆に肝心なところがボリューム不足だったりした印象だったのですが、「ウェブ解析士」は網羅的に、かつ重要なところはディープに勉強する事ができます。
webマーケティングの基本的な考え方・概念も充分身に付くと思います。
さらにテキスト内では、実務で使えるツールの紹介もあるため「これ知らなかったけどめっちゃ便利じゃん!」という発見があり、オススメです。
2.「ウェブ解析士協会」のGA設定をパクれる
ちょっとセコい話になります(笑)
ウェブ解析士の試験をクリアした後の「課題レポート」では、ウェブ解析士の公式サイトのGoogleアナリティクスを見ながらの作業になります。
つまりこれは、ウェブ解析士の公式サイトがどのようなGoogleアナリティクス設定をしているかが見れてしまうという事なのです。
ですのでGoogleアナリティクス設定をどのようにしたらいいか分からない人は、ウェブ解析士のサイトをマネしながら設定する事をオススメします。
3.アクセス解析レポートの作成方法もパクれる
特にインハウスでwebマーケティングを担当している場合、こんな悩みはありませんか?
- webマーケティング専門ではないので、アクセス解析レポート等を書いた経験がない
- そもそも書き方も分からないし、書く機会もない
ウェブ解析士試験ならレポート課題があるため、ぶっちゃけそのExcelを丸コピすればアクセス解析レポートが作れるようになってしまうのです。
丸コピだのパクるだの言ってばかりですが(笑)、それくらい実務に生かせるという事なのです。
ウェブ解析士とWebアナリスト検定の違い。どちらが良い?
「ウェブ解析士」とよく似た資格に「Webアナリスト検定」というものが出てきます。これらの違いをザックリ説明すると、
- Webアナリスト検定→webサイト上の分析に特化。様々な指標の算出方法を詳しく学習できる
- ウェブ解析士→webマーケティングの全体像を学べる。Googleアナリティクスなど実用的な知識も実践しつつ学べる。
上記のようになるかなと思います。
筆者はWebアナリスト検定も合格しているので、詳しくは下記からどうぞ。
【合格者が語る】Webアナリスト検定の難易度や勉強方法・取得する意味について
さて、この2つのどちらを選ぶべきか迷う方がいるかもしれませんが、「これからwebマーケティングを勉強したい!」という方には、ウェブ解析士から受験することをオススメします。
もちろんwebアナリスト検定も受験して良かったなと思うのですが、試験範囲がウェブ解析士と重複する部分が多いため、それであれば網羅的なウェブ解析士を選んだ方が初学者にとってメリットは大きいと思います。
いとう
最後に:ウェブ解析士の勉強はメリットが多い
という事で今回は「ウェブ解析士」試験についてでした。
テキストや受験料を含めると2万円以上掛かりますが、しっかり勉強すれば2万円は余裕で回収できると思います。
Googleアナリティクスの設定方法やアクセス解析レポートの書き方などをパクれる参考にできるため、これだけでも価値は非常に高いと思います。
在宅で好きな日時や場所で試験が受けられるので、気になっている人はぜひチャレンジしてみて下さい。
という事で今回は以上になります。ありがとうございました。
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