いとう
この記事では、赤面症・多汗症歴11年の僕が、これまでに試してみて効果があった対策をお伝えしていきます。
これらを実践して徐々に慣れていけば、辛いメンタルの部分、そして症状も和らいでいくかと思います。
10代の全ての期間を赤面症や多汗症とともに過ごしてきた僕なので、参考になる事も多いかと思います。
最初に:僕の赤面症の症状をさらっと紹介
僕は小学校4年生くらいから赤面症に悩みはじめ、特に中学や高校では、常に赤面を気にしつつ生きていました。
異性との会話や先輩、先生との会話、みんなの前でのスピーチやプレゼン、合唱発表会…。
そういった場面で緊張し、ひとたび赤面スイッチが入ると、リンゴみたいに赤くなります。
いやもう、冗談とか誇張抜きで。
そのたびに友達や先生から「顔赤いよ」と言われてきました。
何をするにしても赤面が怖く、常に恐怖心と隣り合わせ。
いとう
こんな事を思っては、肩を落とすこともしばしばありました。
その頃から、「このままじゃ人生7割くらい損するぞ…!」と思い、独自に対策を考えたり調べたりし始めました。
そもそも、赤面症の原因は何か
赤面症は病気じゃない!
最初にこれは言っておきたい。
いとう
って事ですね。
では何が赤面症の原因かというと、結論としては「ストレス」です。
過緊張からくるストレスが原因
赤面症・多汗症の大きな原因の1つとして、過緊張からくるストレスが挙げられています。
どういう事かというと、
- 責任重大な役職になって、失敗が許されなくなった
- 「失敗したくない」と過剰に考えてしまう
- 「完璧じゃないといけない!」と過度に思い込む
こんな感じで、自分を縛りつける強いプレッシャーを感じ続けるのが原因とされています。
しかし、こういったストレスは現代社会を生きる上で多くの人が感じていますよね。でも、実際赤面症になる人は限られています。
実は、こういったストレスを感じ、なおかつ「ストレスに弱い性格傾向の人」が赤面症や多汗症になりやすいと言われているのです。
「ストレスに弱い性格傾向の人」ってどんな人?
ストレスに弱い性格になる理由としては、
- 幼少期の親のしつけが厳しかった(失敗を許してくれなかった)
- 過去に大きな失敗をし、心理的ダメージを負った経験がある
こういった点が挙げられます。
僕の場合だと、周りの人の視線や指摘が怖くて、小3くらいから「完璧人間」を演じ始めたのがキッカケじゃないかと考えています。
いとう
って言いたい、当時の自分に。笑
体験談から伝える、赤面症の対策
これからお伝えするのは、ありとあらゆる「赤面症・多汗症対策」です。どれが優れているとかではなく、自分に合った方法を試してみてください。
➀カミングアウトする
いとう
こんなノリでOKです。
初対面の人には挨拶と同時にカミングアウトしたり、クラスの友達には不意に「赤面症だ」と告白してみる。
要は、「赤面しても大丈夫な環境を作る」という事です。
僕としてはこれが一番有効でした。
赤面症でツライのって、異性や先生、先輩、友達などから
周りの人
と、ある種「不審がられる」点だと思っています。
でも最初からみんなにカミングアウトしてしまえば、例え赤面しても
周りの人
と、周りは納得してくれますよね。そしてそのうち、あなたの赤面など気にもしなくなっていきます。
だっていつもの事だから。
そうすると、「赤面しても大丈夫なんだ!」という気持ちが湧いてきて、それが根本的な解決にも繋がっていく可能性があります。
でも、「カミングアウトしたくないな…。」と思う人も居るかもしれません。
しかし、こちとらストレスで赤面症になって悩んでいるので、労られて当然です。
「ストレスで赤面症になってね…。」と言えば、心配すらしてくれると思います。
そのくらいの強い気持ちで行きましょう。笑
それでも「カミングアウトしたくない」と思う方もいると思いますが、そういった方は下の項目にある「森田療法」についてご覧になってみてください。
②1日1回、あえて恥をかく
この方法は、メンタリストのDaiGoさんの著書の中で書かれていた事です。
赤面症対策にもかなり有効と思われます。
要は、「筋トレみたいに心に大きめの緊張を掛けて鍛える」という事です。
例としては、
- お店で値切り交渉をしてみる
- コンビニ店員さんに「こんにちは!」と元気よく挨拶
- 先ほどの「赤面症カミングアウト」
どれも恥ずかしくて強引な手法だと思われるかもしれませんが、慣れると脳が失敗を恐れなくなるのです。
ただし、くれぐれもマナーや法律の範囲内で!
③「緊張してはいけない」と考えない事
プレゼン、スピーチ、発表会…。誰でも緊張しますよね。
むしろ大事なイベントの前に緊張しない方が異常です。それか大事とも思っていない無責任な人ですね。
ですので、「余分な緊張は取り除こう」という気持ちでいましょう。
今すべきことは話す事や伝える事だけで、それに対する相手のリアクションは、自分ではコントロールできないので放っておこう…。
こんな意識にしましょう。
④赤面はする前提でいく
いとう
赤面しないように期待してしまうと、赤面をめぐってこのように自分の中で不要な心理戦が始まってしまいます。
「赤面症を意識しないことが大事」とは良く言われていますが、結局「赤面症を意識しない事によって、今回は赤面症が起きないのではないか」という期待に変わってしまい、結果として赤面症を意識してしまう事になります。
こういった事を「努力逆転の法則」と言いますが、それが起こるくらいなら最初から赤面するつもりでいたほうがいいですね。
⑤マスクしちゃう
これは応急措置的ですが、マスクは顔の大部分を隠す事ができるため、赤面もある程度隠せます。
また、
いとう
という安心感も得られるので、気休めにはなるかと思います。
⑥多汗対策に
季節問わず、ちょっと緊張しただけでかなり汗をかく事があります。
手汗、そして頭皮から出てくるような顔汗。何の予兆もありませんが、いざ出てくるとかなり焦りますよね。
こうした場合は、制汗クリームが有効です。
特に「サラフェ プラス」はあらかじめ塗っておくタイプのため、予防対策が可能です。
こういったグッズに頼るのも、有効な手段ですね。
有名な「森田療法」について知る
赤面症の有効な対策として、「森田療法」があります。
森田療法について
森田正馬さんという医学者によって創始された精神療法です。
このポイントをザックリ言うと
という点です。
「とらわれ」から脱却し、自分が自分らしく生きるための考え方が紹介されています。
いずれの本も「森田療法」の考え方をわかりやすく紹介しています。
何より、森田療法の「あるがままの自分を受け入れる」という考え方は、赤面症対策だけではなく今後の人生において非常に重要な考え方だと僕は思っています。
ぜひ一読してみる事をオススメします。
「赤面症」に対する意識を変えよう
多様性があってもいいじゃない
みんなそれぞれ、個性ってありますよね。
髪の色とか、指の長さとか、目の大きさとか違いが色々あるわけでして、それはもう人類70億に等しく「個性」があるわけです。
70億通りくらい「個性/違い」が存在しているので、顔が赤くなることなんて別に普通です。
むしろ、その多様性を認められずバカにしてくる人は、大人として恥ずべきではないでしょうか。
実は周りはそんなに気にしていないという事実
ある日、ネット掲示板で「赤面症・多汗症に悩んでいる」という人が書き込みをしていました。
それに対する返答で、
掲示板の人
という書き込みがありました。これには非常に多くの共感コメントが寄せられており、僕自身も、
いとう
と気づかされました。
まぁ冷静に考えて、僕らも他人の事なんかそこまで深く気にならないですよね。
よって、どうやらそんなに気にされてないっぽいです。ラクに生きましょ。
みんなヘンなところはある
イケメン俳優だろうが美少女アイドルだろうが、人間なら誰しもヘンな所や人と違う所、コンプレックスはあるのです。
赤面症の場合はたまたまそれが可視化されているだけなので、「まぁ、お互い色々あるよな(笑)」みたいなメンタルでOKです。
僕らだけがヘンなわけではありません。みんな何かしらヘンなので安心しましょう。
人気芸人「あばれる君」から学ぶ、あがり症の生き方
突然ですがみなさん、ピン芸人の「あばれる君」はご存じでしょうか。
あばれる君は赤面症ではありませんが、多汗症だと言われています。
確かに実際のコントやトークを見てみると、顔から汗を多く流しています。
それでもあばれる君が支持されるのはなぜでしょう?
それは、「汗をたくさんかくあがり症だけど、一生懸命だから」です。
人間は、「弱い立場だけど一生懸命になって何か大きなことを成し遂げる」というストーリーが大好きです。
アンダードッグ効果とも呼ばれますが、その心理を利用して「あがり症なりに頑張っている」ことを表現していけば、赤面症やあがり症はむしろ強みになっていくでしょう。
例えば恋愛でも「赤面しながら告白してくれた」と「普通に告白してくれた」では、相手に伝わる想いが違ってきますよね。
このように、捉え方次第であがり症は武器にもなりうるのです。
余談:赤面する女子は特に可愛い
以下は余談です。笑
さて、僕は男の赤面症ですが、女性で赤面症に悩んでいる方がいると聞いて驚いたのを覚えています。
だって可愛くないですか?笑
- 恥じらい
- 奥ゆかしさ
- 繊細さ
- 純粋さ
本人は悩んでいるかもしれませんが、男からするとこういった印象を受けるんですよね。
モテ要素で満ちています。
一方の男は、どうしてもポーカーフェイスで堂々としている事が求められるので、赤面が武器になる事は少ないかもしれませんが…。
でも、わりと男の赤面を肯定的に見てくれる方もいて、僕は中学時代に赤面がきっかけで付き合うことが出来たので、そこまで気にしなくていいでしょう。(隙あらば自分語り)
最後に
赤面症って、なかなか改善に根気が要ると思います。
でもそこで諦めてしまっては、一生赤面に苦しむことになってしまいます。
とはいえ、いざ一歩踏み出してみると「実は全然小さな事で悩んでいたな」と思えるようになります。
影ながら、みなさんの「一歩」を応援しています。
みなさんが赤面・多汗の悩みから開放され、のびのび自由に人とお話したり、コミュニケーションを取ったり、彼氏・彼女とデートしたりする日が来ますように。
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