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【マラソン】中本健太郎の性格や経歴、練習について【安川電機】

数々の実績を残してきた、マラソンランナー中本健太郎

 

中本選手は、福岡県北九州市に本社のある「安川電機」の陸上部に所属しています。

寡黙で、控えめでカッコいいイメージの中本選手ですが、過去には結果が残せず苦しい時期があったようです。

今回はそんな中本健太郎選手の特集です。

経歴について

プロフィール

  • 中本健太郎(なかもと けんたろう)
  • 所属:安川電機
  • 生年月日:1982年12月7日
  • 身長:172cm
  • 体重:57kg
  • 出身地:山口県 豊浦郡菊川町(下関市)
  • 出身大学:拓殖大学
  • 自己ベスト:2時間8分35秒

参考:安川電機 陸上部

中本選手といえば、何と言ってもバツグンの安定感です。

完走したレースはほとんど10位以内。
世界陸上3回・オリンピック1回出場、サブテンは4度マークしているなど、間違いなく日本マラソン史に残る実績を持っています。

 

ちなみに趣味はネットショッピングや音楽鑑賞、好きな食べ物はお鮨やコーヒー、嫌いな食べ物はセロリやパクチーなのだとか。

中学時代

野球部に所属。

当時から脚力が強く、俊足の外野手として活躍していたそうです。

 

中本さんは高校でも野球を続けるつもりでいたようですが、高校の陸上部監督から誘いを受け、陸上部へ入部します。

 

高校時代

5000mで15分20秒台。

今でこそ日本代表レベルですが、当時は全国大会に出場するような選手ではありませんでした。

 

しかしタイムこそ全国レベルではないものの、高校の監督のサポートもあり、高校卒業後は拓殖大学へ進学します。

 


拓殖大学時代。貧血や故障に苦しむ中本選手。

 

晴れて拓殖大学に進学した中本選手。

 

しかし貧血や怪我でなかなか結果が出せず、箱根駅伝出場は4年生になってから。(7区・16位)

 

拓殖大学を卒業すると、安川電機に入社します。

 

駅伝で結果を出せず、マラソン転向へ。

 

中本選手は安川電機入社後も、なかなか結果が出せず苦労します。

 

ある時、安川電機の陸上部監督、山頭監督からある提案が。

 

「中本、マラソンやってみないか?」

 

山頭監督のこの提案は、中本選手の運命を大きく変えました。

 

25歳で迎えた初マラソンの「延岡西日本マラソン」では3位、

続く北海道マラソンでは2位となり、マラソン適性の高さを見せつけます。

 




「実業団最強ランナー」へ。

 

2011年、世界陸上大邱(テグ)大会に出場。

9位と惜しくも入賞は逃したものの、初の世界舞台で健闘しました。

 

続く2012年、ロンドン五輪へ。

 

日本人最高順位の6位となり、一躍

実業団最強ランナー

と呼ばれるまでになりました。

 

翌年2013年には世界陸上モスクワ大会へ。

ここでも日本人トップの5位となり、強さを見せつけます。

「マラソンと日本人」という、日本マラソンの歴史について書かれた本にも、中本さんのこういった活躍について書かれています。

しかし2014年以降は怪我に悩まされ、思うように練習ができない日が続いたといいます。

 

因縁の別大で復活の狼煙!

 

2017年、中本選手は約1年ぶりにマラソンへ出場します。

 

選んだ大会は「別府大分毎日マラソン」

 

2013年、市民ランナー川内優輝とのデッドヒートに惜敗した大会です。

実はこの時まで中本選手は、世界大会入賞の経験はあれど、マラソンでの優勝経験はまだ無かったのです。

 

初優勝を狙う舞台に因縁の別大を選ぶとは、さすがですね!

 

そしてこの別大で見事優勝し、世界陸上ロンドンへの切符を勝ち取ります。

しかし世界陸上ロンドン大会では10位と、惜しくも入賞を逃します

 

中本選手の今後について

 

ロンドン大会後、中本選手がインタビューで、

 

「今後どのような形で競技を続けるか分からない」

 

と話していたことで一部では引退説も流れていましたが、

「大阪ハーフマラソン2018」では35歳にして自己ベストを更新するなど、まだまだ力を示しています。

 

また、安川電機の公式サイトでも、

 

「MGC出場を目指す」

と明言されていたので、もしかしたら東京五輪で中本さんを見れるかもしれません。

追記

8/26に行われた「北海道マラソン2018」で2時間12分54秒の記録で5位に入り、見事にMGC出場権をGETしました!

MGC出場資格を得ている選手の中では最高齢です。

ベテランらしい走りに注目です!

 

性格について

 

中本選手の周りの方々は、中本さんについてこう話しています。

 

一度走ると決めたら決して文句を言わず走る、職人のようなランナー。

中本選手のお母様

合宿中に怪我をしていた時、朝3時に起きて体力トレーニングをしていた。40km走れと言っても、自ら進んで50km走る選手。

高校時代の監督

喜怒哀楽の表情を見たことがない。

山頭監督

目立たない性格だが、強い選手。

藤原新選手

 

数々の証言から、クールで非常に真面目でストイックな性格ということが分かります!

 

安川電機陸上部公式サイトでの、中本選手のコラム

安川電機陸上部員が公式サイトで執筆している選手コラムのコーナーで、中本選手のコラムも紹介されていました。

タイトルは「断捨離」。ネタバレは避けますが、こういった文章を書かれるとは、やはりクレバーな方なのでしょう。気になった方は以下のボタンから読んでみてください。

練習方法について

 

中本選手は非常に走り込みをする選手で、月に1300kmほど走った期間もあるようです。

 

ちなみに東京マラソン2018で日本記録を更新した設楽悠太選手は、練習では30km以上走らないそうです。

 

そうした事を踏まえると、どれだけ多い練習量なのかが分かります。

2019年度は安川電機陸上部主将へ

中本選手が36歳を迎える2019年度。

 

9月には東京オリンピックマラソン代表選考レース「MGC」を控えるなかで、中本選手は安川電機陸上部の主将になっています。

クラクフマラソン2019では準優勝

2019年の4/28に行われた「クラクフマラソン(ポーランド)」において、2時間11分34秒という記録で準優勝を果たしました。

当日のコンディションは雨。
コースには足首まで浸水するほどの水溜まりが多数ある中での好走。

 

しかも5kmごとのペースが15分50秒になったかと思えば、14分20秒にまで上がったりといった上げ下げの激しいレース展開に対応しての2位。

とても36歳の走りとは思えません。

 

9月のMGCでは間違いなくマークされる選手の1人になるでしょう。

まとめ

 

今回はマラソンランナー、中本健太郎選手の特集でした。

決して派手じゃなくても、実績も無くても、信念を持って努力すればいつか大成する…。

中本選手の走りを見ていると、こういった強いメッセージを感じます。

 

是非、東京五輪に出場して欲しいと思います!

 

いとう

頑張れ中本健太郎さん!

 

読書にオススメ:マラソン関連の本

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