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「ランニングは筋肉が落ち、痩せないから無意味」という意見に、圧倒的に欠けている事

「ランニングは筋肉が落ち、痩せないから無意味」という意見に、圧倒的に欠けている事

ダルビッシュ有さんの、”野球における練習と走り込み”に関する発言に対し、以下のようなツイートが話題になりました。↓

ランニングを「ノーメリットだと思う。血行が良くなるくらいで、お風呂入ればいいじゃん」とバッサリ切ったダルビッシュさんすごいな。ナイキやアシックスの優秀なマーケターと、電通が必死にブランディングしたランニングのイメージを「ちょっと調べれば分かるでしょ」の一言で片付けるこのシーン好き

 

要は、「ランニングなんて(健康維持の観点からすると)意味がなく、それよりも筋トレをやるべき。」という内容のツイートです。

今回はこういった「ランニングは無駄」という意見に対し、圧倒的に足りてないなと感じた点を指摘したいと思います。

「ランニングは無駄。カモにされている」

冒頭の「ランニングは無駄」ツイートは、以下のように続きます↓

なにがすごいって、色んなスポンサーや利権が絡むから誰も言わなかったこのランニングのタブーを、スポーツ選手が言っちゃうところね。
高いシューズとウェア買って皇居ランだのランニングチームだのインスタあげてるけど、あれほんとマーケターのカモにされてるからね。そろそろ気付いた方がいい。

まず、こういった利権絡み(ブランディング)の話は、なにもランニングのみに限った話ではありません。

衣服や住宅、酒、車、健康食品、化粧品なども同じで、「カモ」とか「マーケティング」とか言い出すと、あらゆるモノに対して同じ事が言えてしまいます。キリがありませんし、これこそ無駄です。

 

それに、これらを理解した上で楽しんでいる人もいますし、あまり意義のあるツイートとは思えません。

これに対し、ダルビッシュ有さんご本人も反応↓

自分が言っていることは野球において「長時間、ただ走れば上手くなる」って思って走っている、またはは走らせている人たちに対してです。
ランニングやりたくてやっている人や他のスポーツに関しては言っていません。
ましてやアシックスや電通やらなんてもっと知らん。

まさに「話がかみ合っていない状態」の典型です。

一方で:「ランニングすると筋肉が減る」という報告があるのも事実

とは言っても、「ランニングをすると筋肉が減る(特に上半身)」という研究結果があるのも事実なのです。

ランニング学会の論文においても、「空腹状態の運動は一時的に筋肉のタンパク質分解を促進する可能性がある」ということが書かれています。

 

つまり、「空腹状態でランニングをする場合は、脂肪だけではなく筋肉まで分解されちゃうよ」という事ですね。これを防ぐためには、「タンパク質と炭水化物を、必要最低限は摂取することが大切」と紹介されていたので、この点は注意が必要ですね。

とはいえ空腹状態でのトレーニングは、ランニングエコノミーを改善する等のメリットがあるとも書かれています。空腹状態でのランニングが一概にデメリットしかないワケではなく、むしろメリットも多いのです。

これらを意識した上で、ランニングも筋トレも偏りなく、バランス良く多様に取り組むのがベストです。

極論はダメ。ゼッタイ。

そもそも「どちらが正解」とかの話ではない

筋トレやランニングなどの話に限らず、ダイエット論などをめぐっては情報や主張が錯綜していて、ワケが分からない状態になっています。

 

識者の間でも、

ランニングは有酸素運動でカロリーを消費するが筋トレはほぼ無酸素で1時間フルに絞られても150キロカロリーくらいしか消費しない。脂肪を落としたいだけなら有酸素が有効なのよ。筋トレでは筋肉はつくけど基本的に脂肪はあまり落ちません

こういった「ランニング肯定派」の意見もあれば、

心肺機能高めるのも、ダイエットするのも体力つけるのも、やるべきことはランニングじゃないんだよな。ちょっと調べればその辺の論文も出てくる。いつまで時間と筋肉を消耗してるの?エビデンスのないものを盲目的に信じるほど、人生においてムダな時間はないね。

先ほどから紹介しているこの方のように、ランニングに親を殺されたかのような勢いでdisる意見もあってですね…。

前提を共有していないため、話が噛み合っていない

これらの主張は「ランニング」の定義にもよりますし、ランニング強度によってもだいぶ話は変わってきます。

「ランニングは心肺機能を高めるのに向いていない」という意見もありましたが、例えば「1,000m×5本」などの高強度のインターバルトレーニングは、心肺機能を向上させる代表的なトレーニングとして、アマチュアからプロまで定番の練習になっています。

 

逆に、ウォーキングに毛が生えたようなエクササイズも「ランニング」と定義するなら、こちらは心肺機能向上をほとんど期待できません。

つまり、前提条件や定義を共有していないため、ほとんど意味のない争いになっているのです。

 

ヒトの髪の毛は黒い→「アメリカには金髪の人がいるじゃないか!」「は?俺は赤髪なんだけど」「染めれば青だってあり得るぞ」みたいな議論と同じです。

単純に「個人差」もある

エクササイズの効果について語る前に、もう一つ無視できない前提条件があります。それは「個人差」です。

ここで言う「個人差」とは、

  • 体格
  • 体質
  • 運動の向き/不向き
  • 単純な好き/嫌いの感情

などです。特に「好き/嫌い」とか「向き/不向き」等は”エビデンス”とはかけ離れた部分ではありますが、とはいえエクササイズを継続する上では最も重要なポイントです。

これらを踏まえると、そもそも「意味があるorない」などと一般論のように語る事自体、ムダなように思えます。

 

また「エビデンス」とは科学的に裏付けられた事実で、もちろん知っておくべき内容ですが、逆に”単なる平均値でしかない”とも言えます。つまり、必ずしも自分に100%当てはまるとは限らないワケです。

ですので「エビデンス」を知った上で、そこから自己流にカスタマイズしていくことが何より大切なのです。(これは、この議論に限らす他のことにも言えるかもしれませんね)

例えば、ここで初めて「ランニングをすると筋肉が減る可能性がある」という事を知ったのなら、ランニングを辞める必要はなく、上半身の筋肉が落ちないように筋トレも追加する、などの工夫をすることが重要なのかなと。

結局、運動は「楽しく・バランス良く・継続」を意識すればOK

まず大前提として、エクササイズは継続しなければ意味がありません。

そして、継続のためには「楽しさ」という要素が不可欠です。(この”楽しさ”は感情であり、科学的エビデンスで語れないため、個人の哲学に依拠します。)

その上で、偏りが生じないようにバランス良く多様な運動を取り入れていく、という事が最も大切だと、個人的に考えています。

 

こういった点を踏まえると、「筋トレが良い。ランニングが悪い」などの意見はまったくセンス無いのです。そういった意見は気にせずに、好きなエクササイズを好きな時に好きなファッションでやっていけば良いのです。

これ賛否両論あるようですか、非常に勉強になると思います。また、ランニングする上でも体幹周りを鍛えた方が良いのは自明の事実です。そうした意味でも『どちらかが圧倒的に悪』等と極端に捉えるべき内容では無いんじゃないかと。その上で楽しくランニングなり筋トレなりやっていきましょうぜ。

↑これは筆者のランニング専用アカウントの呟きです。よかったらフォローしてね(隙あらば宣伝)

 

という事で今回は以上です。ありがとうございました。

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