こんにちは、とまです。
今回は、武長脩行(たけなが のぶゆき)さんが執筆された、『「友だちいない」は“恥ずかしい”のか』という本の感想です。
この本は、
- 人間関係に悩んでいる方
- 孤独な自分が好きになれない方
- 学校、職場で居場所がないと思い込んでしまっている方
こういった方に読んで頂きたいです。
大学生の僕としては、非常に共感する部分が多々あり、これまで、そしてこれからの人間関係を見つめ直す良い機会になりました。
この本を読むことで、
- 「一人」は避けるべき事ではない
- 友達は多くなくていいんだ
- 「孤独」についての勘違い
こういった事について学ぶ事ができました。
学校や職場の人間関係で悩んでいる方は、一度読むことをオススメします。
どんな本?
『「友だちいない」は“恥ずかしい”のか』は、2012年に発売された本です。
180ページくらいで、文字も大きめなのでサッと読めるかと思います。
高校生でも読みやすいかと思います。
- 序章:「助けあうことは快適だ」
- 第一章:「ひとりではいけないのだろうか」
- 第二章:「だれもが『孤独』を誤解している」
- 第三章:「『孤独力』とは何だろう」
- 第四章:「孤独力を取り戻すために」
- 終章:「ひとりは強い、ひとりから始めよう」
こういう構成ですね。
日本においては、ひとりでいる事や友達が少ないことに対して、マイナスイメージが付きまとっています。
最近よく聞く「ぼっち、陰キャ」などの言葉は、その代表的な例かもしれません。
そして、
- ぼっちになったらいけない
- 多少は無理をしてでも、友達は多く作るべきだ
など、ある種の強迫観念にとらわれてしまっている人が多い事に対して、意見が述べられています。
そして、本書では何度も「孤独」について触れられています。
そもそも孤独とは何なのか、孤独に対する誤解、あえて孤独の時間を作ることの重要性などが述べられています。
読んだ後の変化
一番心に響いたのは、「友達は6人いればいい」という部分でした。
ただしその6人は、それぞれが別の分野で活動している、いわば属性が違うという事が必要です。
そしてなぜ6人でいいのかというと、それぞれ6人のそのまた別の知り合いともコンタクトを取れるからだといます。
どういう事かと言いますと、
- 自分→台湾に旅行したいと考えている。
- 友人A→台湾に詳しい友人Bがいる。
結果、それまで面識こそなかったものの、友人Bから台湾の情報を得られた。
という事です。
このように、
いとう
と、納得しました。
そしてこういった人間関係については、ある大ヒットした著書にも書かれていました。
本田健さんの、「ユダヤ人大富豪の教え」です。
ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 (だいわ文庫)
この中でも、
「自分に100人の友人がいたとして、その友人達にもそれぞれ100人の知り合いがいるとする。自分の友人は、100人の友人から見聞きした情報を持っているので、自分は1万人の人と繋がっている事になるのだ。」
といった内容の記述がありました。
このことから、友人の数ばかり気にすることに意味はなく、少数でも色々な属性の仲間と関わる方がよっぽど大事なのです。
みんな「孤独」を避けすぎじゃない?
先述した通り、僕は現役の大学生です。
そして経験上、幼稚園から小学校、中学、高校、大学と、一環して言われているのが、
- お友達と一緒に遊びなさい
- 友達が少ないなんて、人気がないのね
- 常にみんなと一緒にいないと、仲間外れになるよ
などなど。
ようは「一人でいるな!」という事ですね。
さすがに大学生にもなるとこの風潮は少し薄れますが(笑)、小学校や中学校は苦労するかもしれません。
因みに僕は、友達はかなり少ない方でして、傍目から見ても外交的な人間だとは思われていないでしょう。
しかし、自分と気が合う人と一緒にいればいいだけなので、人間関係におけるストレスはほぼありません。
その事に対して、
- 寂しい
- ぼっちだ
- かわいそうだ
などと思われるかもしれませんが、別に大人数で旅行に行ったり、パーティを開いたりする事だけが正義ではないのです。
逆に大人数でたむろしていると疲れませんか?人間関係とか…。
そういったところで、無理に消耗する必要は全くないのです。
「一人で遊ばずにお友達と遊びなさい」←正しい?
我が子についつい言ってしまいがちなこの台詞。
確かに他の子と遊ぶ事で刺激を得られ、コミュニケーションが得意な健全な子に育つかもしれません。
しかし、子どもの頃に一人遊びの経験がない子は、集中力に欠けるということが、実際の現場で言われています。
友達と遊ぶことも必要不可欠ですが、それと同じくらい「一人遊び」は大切なのです。
そしてこの話題は、次の項目にも繋がっています。
現代は「超コミュニケーション社会」
現代はどこにいようと、何をしようとコミュニケーションを強いられます。
会社の取引先、学校の先生、それだけではなく、家に帰ったあともSNSにとらわれる…。
そしてそういったコミュニケーションが出来ないと、一人前の社会人として認められない…。
こういう社会を、この著書では「超コミュニケーション社会」と呼んでいます。
そこで重要なのが、「孤独力」なのです。
いとう
と思われるかもしれませんが、これは先ほどの「一人遊び」の例と同じです。
つまり、超コミュニケーション社会だからこそ、他者と距離を空けて自らを顧みる時間を確保するのが大事だ、とされているのです。
ここからは僕の感想ですが、
先ほど「友達は6人で充分」という話をしました。超コミュニケーション社会においては、それくらいの気持ちでないと人間関係に潰されてしまうかもしれませんね…。
文中にもあるのですが、特に日本人は、「隣が種を蒔いたから、うちも蒔く」的な、農村社会の影響を強く受けています。
しかも性格が生真面目。
以前のように、農村という狭いコミュニティに限れば、そういう人間関係がよかったのかもしれません。
が、世の中がここまで大きく変わってしまったので、人付き合いに対する意識も変えていくべき時が来ているのかもしれませんね。
最後に
今回は武長脩行さんの『「友だちいない」は“恥ずかしい”のか』についてでした。
まだまだご紹介したいポイントはあるのですが、皆さん自身が読んで、感じ取ってほしいのでこれくらいにします。
- 日頃の人間関係に疑問を抱いている
- 友達が少ない自分に自信が持てない
こういった事でお悩みの方はぜひ、読んでみて下さい。
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